読書熊録

本に出会う歓びを、誰かと共有したい書評ブログ

2017-03-27から1日間の記事一覧

響き合う才能、人生―「蜜蜂と遠雷」

作者の恩田陸さんは雑誌AERAのインタビューで、作品を生み出すことは列車が駅に止まるようなものだと語っていた。つかの間とどまるが、すぐに次の駅へ向かっていく。直木賞に選出された「蜜蜂と遠雷」は、ターミナル駅のような、ひとつの節目の駅だと話して…