読書熊録

本に出会う歓びを、誰かと共有したい書評ブログ

2017-08-21から1日間の記事一覧

ファシズム前夜にできることー読書感想「暴政」(ティモシー・スナイダー)

ポスト・トゥルースの時代であり、ポピュリズムの足音が聞こえる「いま」を、ナチスドイツや共産主義が大量虐殺と大戦争を生んだ「あの頃」と比べ、教訓を得る一冊が本書「暴政」だ。著者のイエール大教授ティモシー・スナイダー氏は、「ブラッドランド」な…