読書熊録

本に出会う歓びを、誰かと共有したい書評ブログ

2018-10-13から1日間の記事一覧

私の過去が全部違ってもそれは愛ですかー読書感想「ある男」(平野啓一郎)

愛した人の過去が全部「別人のもの」でも、その愛は愛ですか。私たちは人の「何を」愛しているんですか。小説「ある男」は、愛している瞬間は疑うことのない愛の根本について、問い掛けてくる。 作者の平野啓一郎さんは「マチネの終わりに」でも「愛と時間」…