2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧
50歳に差し掛かる男女、しかも色々と訳を抱えて故郷に出戻った男女の思い合いを、「平場の月」は描く。読み終えて、そうだ、自分が読みたかったのはこんな恋愛小説だったんだと思った。輝かしい未来よりも抱えた過去の方が多い二人。客観視や成長志向とは程…
「アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した」は、イギリスの記者ジェームズ・ブラッドワースさんが国内の最低賃金の労働現場に潜入し、その内幕を告発した一冊になる。明らかにされるのは、中間的な所得を保証し、人間的な営みのある「尊厳ある仕事…
アエラドットの人生相談コーナーの回答を見ていつも唸らされていたのが、作家で演出家の鴻上尚史さんだった。その鴻上さんが「どうして周りの目が気になるの」「人間関係が息苦しいの」という思春期の子どもたちの不安に答える形でまとめた本が「『空気』を…
「決断」は会社を辞めるにしても辞めないにしても大事なことを教えてくれる。それは「判断軸」。「キャリアの時間軸を自らハンドリングすること」「仕事以外の『場』を持つこと」「ダメなスキルを溜めないこと」といったキーワードを学び、判断軸を養える本…