読書熊録

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つかめ「食のスカウター」ー読書感想「筋トレビジネスエリートがやっている最強の食べ方」(Testosterone)

「どれだけいい運動も、悪い食習慣は倒せない」という理念の元「最強の食べ方」を学び、最高に健康になる方法を教授してくれる一冊だ。本書「筋トレビジネスエリートがやっている最強の食べ方」の作者Testosterone(テストステロン)さんは110キロから40キロ近いダイエットに成功し、いまはアジアの大都市で社長をしている。実際に最強の食べ方を試すと、いかに自分の食が偏っていたかが分かる。そして食べ物の栄養素を計る「食のスカウター」を手に入れたくなる。

 

筋トレビジネスエリートがやっている最強の食べ方

筋トレビジネスエリートがやっている最強の食べ方

 

 

マクロ栄養素(タンパク質・炭水化物・脂質)を管理するだけ

 そもそも本書は「俺の遺言を聴いてほしい」さんのエントリーで知った。その後、テストステロンさんのツイッターをフォローしキャッチアップした後、ようやく書店で本書を入手した。

 

oreno-yuigon.hatenablog.com

twitter.com

 最強の食べ方である「マクロ管理法」は超シンプル。性別・身長・体重・年齢・普段の生活のアクティブ度に応じて設定したマクロ栄養素のグラム数の範囲内で、食事をせよというものだ。マクロ栄養素は、タンパク質、炭水化物、脂質である。

 

  1. タンパク質…筋肉や内臓など、体のパーツになる最重要栄養素
  2. 脂質…関節や脳の働きホルモン分泌や脂肪燃焼に関わる
  3. 炭水化物…人間が活動するためのエネルギー(p70-71)

 

 読んで即やってみた。

 まず、本書に基づき自分の1日に摂取して良いマクロ栄養素を計算。結果、タンパク質は126g、脂質は52g、炭水化物は228gという結果に。

 続いて、本書にも掲載されている「カロリーSlim」という栄養計算サイトで、その日の食事の栄養素を計算する。

calorie.slism.jp

 正直、ちょっと自信はあった。そもそもランニングばかりしていたら全然痩せないので、筋トレ主体のトレーニングに切り替えて、食生活も自炊中心に見直していた。白米ではなく雑穀米、野菜中心、間食はしない、を徹底していた。

 

 でも全然ダメだった。初日の取得量はタンパク質82・95g(足りない)、脂質22・69g(これも半分以下)、炭水化物152g(足りない)。どの栄養素も全然足りていない。全然バランスが取れていない。

 特にタンパク質が足りないと、せっかくの筋トレの意味が・・・。慌ててコンビニまで何かタンパク質の足しになるものを買いに行く。ウイダーインゼリーの「スーパープロテイン」を購入。でも、スーパーなタンパク質(プロテイン)なのに10gしか加算できない。

www.weider-jp.com

 翌日、早速薬局でザバスのプロテインを購入。1杯当たりタンパク質15gをプラスできる超優秀なタンパク質フード。しかも脂質は1g、炭水化物は2・6gで収まる。

www.meiji.co.jp

 ただプロテインを導入して、卵とかを意識してとった日のタンパク質を計算すると、今度は140・3でちょいオーバー。タンパク質を意識して取るってなかなか想像以上だ。

 

 全然読書感想じゃなくなって来ているけれど、要するに本書を読むと食べ物への見方が変わる。「こいつはマクロ栄養素をどれくらい含んでいるのか」と。それは苦しくない。むしろ楽しい。自分の体を自分で作っていく感覚がある。

 

 テストステロンさんが大切にしているのは、まさに「自分を自分でコントロールしよう」という発想だ。だから、「最強の痩せ方」ではなく「最強の食べ方」を提示する。ダイエットは本質的に、「一生もの」、生き方そのものだからだ。

 

 インチキダイエットに踊らされないために必要なのは、本物の知識を身につけること。そしてそれは、この本のタイトルにもした「最強の食べ方」を知ることだ。(p5)

 

 これからも、長い目で、最強の食べ方を消化していきたい。

 今回紹介した本はこちらです。

 

筋トレビジネスエリートがやっている最強の食べ方

筋トレビジネスエリートがやっている最強の食べ方