2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧
会社は「管理」で出来ている。大量生産・大量消費社会にあっては、従業員の勤怠管理を徹底し、ヒエラルキー型の組織人事を徹底することで、効率的に経済活動を行えた。しかし、21世紀は「変化」の時代になった。管理は組織を硬直化させ、ルールの数々はむ…
雨風を防ぎ、団欒を味わうために人は家を建てた。都市に溢れかえる人に平等に家を行き渡らせるためにモダニズムが興隆した。しかし、いつしか家は「消耗品」と化して、作る人と住む人、設計者と職人の間に深い「分断」が生まれている。そこで、「建てる悦び…
「ありがとう」も「ごめんなさい」も言えない人がいるとすれば、日本では「ダメな人」として扱われるだろう。でも、どちらも「いらない」社会がある。「ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと」は、それを教えてくれる。 …
小説「タタール人の砂漠」は、人生の「罠」を描く。それは軍人が勤める辺境の「砦」。退屈で価値がないはずの砦に縛られた時、人生もまた砦のように硬直化する。 1940年、イタリア人作家ブッツァーティさんが発表した古典作品。当時は「幻想文学」として…
フェイスブックの社員も、普通のサラリーマンも、どちらも資本主義の檻の中で奮闘するサルである。本書「サルたちの狂宴」は教えてくれる。 フェイスブックのほかにゴールドマン・サックス、シリコンバレーのスタートアップを経験したアントニオ・ガルシア・…