読書熊録

本に出会う歓びを、誰かと共有したい書評ブログ

2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2016年ベストバイ ノンフィクション編

2016年「買って良かった」「読んで良かった」を紹介する、ベスト・バイ。続いてノンフィクション編。 ◎「ブラッドランド ヒトラーとスターリン大虐殺の真実」 ブラッドランド 上: ヒトラーとスターリン 大虐殺の真実 (単行本) 作者: ティモシースナイダ…

2016年ベスト・バイ 小説編

今年から始めたブログ。年末にはやってみたかった、ベスト・バイ。要するに「読んで良かった本」をピックアップしていきます。まずは小説編 ◎「さよなら、シリアルキラー」 さよなら、シリアルキラー (創元推理文庫) 作者: バリー・ライガ,満園真木 出版社/…

トリックスターがいたころ―「バブル1980-1989 日本迷走の原点」

バブル:日本迷走の原点 作者: 永野健二 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2016/11/18 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 自分は「バブル」後に生まれた世代であることはなんとなく認識していても、バブルとは一体いつから始まって、なぜ終…

傷つきたくないのは自分なんでしょう?―「ナラタージュ」

ナラタージュ (角川文庫) 作者: 島本理生 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2008/02 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 29回 この商品を含むブログ (87件) を見る 作者の島本理生さんは痛みを描くことにかけてものすごく繊細だと思う。「アンダスタンド…

ここも戦場だという叫び―ジャーナリストはなぜ「戦場」へ行くのか

ジャーナリストはなぜ「戦場」へ行くのか (集英社新書) 作者: 危険地報道を考えるジャーナリストの会 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2015/12/17 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る フリージャーナリストから現役通信社記者、新聞社特派員OBな…

暮らしはやまない―「この世界の片隅に」

konosekai.jp 「暮らしの映画」だった。 「スゴ本」さんを始め、絶対みた方が良いとの評判がそこかしこから聞こえていたので劇場へ。 (スゴ本さんの記事はこちら) なぜ『この世界の片隅に』を観てほしいのか: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読…